UpdraftPlusでWordPress移行は完結する?旧定番との違いを解説

WordPressのサイトを別ドメインに移したいとき、かつては「All-in-One WP Migration」が定番のプラグインでした。

私も、ドメインを変えて移行する場合は必ずこのプラグインを使っていました。

なぜなら「自動でドメインの書き換えをしてくれる」からです。

たとえば、旧サイトが https://example.com、新しい環境が http://localhost:8080 のような場合、 記事内リンクや画像のパスなどが旧ドメインのままだと正常に表示されません。

All-in-One WP Migrationはそのあたりを自動で置換してくれるので、復元後に“元のサイトが表示されてしまう”といったミスが起きにくかったのです。

しかし、バックアッププラグインである「UpdraftPlus」でも、いつのまにかこのドメイン書き換えができるようになっていました。

私はもともとUpdraftPlusを“バックアップ専用”として使っていましたが、気づいたら移行先での復元でもドメインの置換がされるようになっていて、ちゃんと新しい環境で動くようになっていました。

結局、All-in-One WP MigrationとUpdraftplusのどっちが良いのか、私自身の体験とあわせて、以下で詳しく解説します。

サイト移行で必要な「ドメインの書き換え」って何?

まず、今回キモとなるドメインの自動書き換え機能について解説します。

WordPressは記事データや設定情報の多くをデータベースに保存しています。

ここには、以下のように「旧ドメイン」の情報が埋め込まれています。

  • サイトURL(トップページ)
  • 投稿本文の中のリンク
  • 画像やファイルのパス
  • メニュー、ウィジェットの設定
  • カスタムHTMLやショートコード内のURL など

このままだと、新しいドメインに移行しても「リンクをクリックすると元のサイトに戻ってしまう」「ログインすると旧サイトに飛ぶ」といった問題が発生します。

だからこそ「自動でドメインを書き換えてくれる」機能が重要になるわけです。


UpdraftPlusでもドメイン置換されるように

以前のUpdraftPlusでは、復元後も旧ドメインが残ってしまい、 ローカルで復元したのにログインすると本番サイトにリダイレクトされてしまったり、 画像がうまく表示されなかったりすることがありました。
↑実際に私が知識がない頃に、「本番サイトをバックアップして、復元すればその環境で使えるでしょ」と思ってやった失敗です。。。

でも今のUpdraftPlusは、「復元先のドメインが元と違う」と判断してくれるようになっており、復元時のオプションで自動的にデータベース内のURLを書き換えてくれるようになっています。

以下の画像の確認画面が表示されるので、「データベース内のサイトの場所を検索して置換する (移行)」にチェックを入れて、復元すればドメインの書き換えを行ってくれます。

データベースの復元オプション

なので、「バックアップ+移行」両方の用途をこれ1つでカバーできるようになっています。


どっちを使うか?

All-in-One WP Migrationは「簡単に丸ごと移せる」「書き換えも自動でやってくれる」など便利ですが、 無料版ではインポートサイズに上限(512MBなど)があるのが難点です。

大きめのサイトになると有料アドオンが必要になります。

その点、UpdraftPlusにはサイズの上限はありません

バックアップファイルはデフォルトで約400MBごとに自動で分割されるため、大容量サイトでも対応できます。

また、バックアップの保存先もGoogle DriveやS3などのクラウドを選べるので、 ディスク容量の制限も回避できます。

日常的に運用するならUpdraftPlusのほうが柔軟性があります。

なので私は今、「移行も含めて、UpdraftPlusで十分」と考えています。


手動で行うなら「Better Search Replace」

自分でドメインの書き換えを行うこともできます。

その場合は、Better Search Replace というプラグインを使って、 復元後に自分で「旧URL → 新URL」の置き換えを実行することができます。

操作はとても簡単で、検索キーワードと置換キーワードを入力して、チェックボックスでどのテーブルを対象にするか選ぶだけ。

最初は「ドライラン(テストモード)」で何件置換されそうかを確認することもできます。


まとめ

  • 今のUpdraftPlusは、ドメインが変わっても自動で置換してくれるようになっている
  • All-in-One WP Migrationは便利だが、サイズ制限がネック
  • UpdraftPlusなら大容量でも自動分割で対応可能
  • 普段からUpdraftPlusでバックアップしておけば、移行もそのまま対応できる
  • 「自動処理が不安」なら、Better Search Replaceで手動チェックもできる

サイト制作に関するご相談・お見積りなどお気軽にご相談ください。

新規サイト制作では、提案・制作から公開後の保守・運用・更新までトータルで、あなたのお力になります。

既存のサイトでも、簡易な修正や機能追加、更新のお手伝いやレッスンなど、幅広く対応させていただきます。

まずは、お気軽に今お持ちのお悩みをお聞かせください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました