成人の日でふと思い出したこと

2022年1月10日(月)成人の日

新成人が成人式を心待ちにする日。

ちなみに私の住んでいる新潟県では
成人の日に成人式をしないのが当たり前なので
あまり成人式をする日というイメージはありません。
大体5月くらいに行うことが多いです。

理由は上記リンクにも書いてありますが
雪の影響を考えてのことだそうです。
新潟県といったら米、酒、雪のイメージ
だと思いますが、実際1月といえば
降雪シーズン真っ盛りなので
積雪で交通機関が止まったり、遅れたりは
当然のように発生します。
そのため、参加できなくなる人が現れるのを
懸念して開催時期をズラすのだそうです。

私自身、成人式に参加したのは
かれこれ20年近く前のことですが
懐かしいです。
5月という時期だけにスーツで
参加する人が多かったですね。

私は高校卒業後
すぐに働いていましたので
自分で言うのもなんですが
2年の経験値の分
スーツ姿が板についておりましたね。

スーツを着ているのではなく
スーツに着られている
周りの青二才どもとは
やはり佇まいが違っていたと思います。

そんな青二才どもを心のなかで見下しながら
当時はまだスマホなんてものはありませんので
ガラケーでチャリ走をしながら
会場となる施設のロビーで時間を潰していました。

前日に中学の頃の友達から連絡があり
式の前に同じクラスのメンバーで集まろうぜ!
ってことで待ち合わせしていたのです。

待ち合わせ時間の30分前でしたが
入り口の方から見覚えのある顔が
見えてきました。

中学で3年間同じクラスだった
関くん(仮名)です。

どちらかといえばのんびり屋だった
君が30分前行動とは
なかなか大人になったじゃないか。

ちなみに彼が大学に進学したというのは
風のうわさで聞いていました。
一足先に社会人経験を積んでいる身としては
人生の先輩として同級生をついつい
お正月に遊ぶだけの甥っ子のように
見てしまいます。

高校は別だったので会う機会は
ありませんでしたが
ひと目彼だと気づきます。
それくらい変わって無く
彼もまた着慣れないスーツを
着ての登場でした。

彼の方はというと
なかなか私を見つけられず
顔をo(゚Д゚ = ゚Д゚)o キョロキョロと
動かしてこちらを探している様子。

フフフ、スーツを華麗に着こなし
学生時代から大きく変わった
私を見つけられないようだね。

関くん(仮名)に向かって手を振り
こちらの存在を教えてあげたところ
無事に気づいたようでこちらに向かってきます。

「いやー、久しぶり!懐かしいね〜」

と自然に声を掛けます。

「懐かしいね〜。あ、ジャケットの一番下のボタンは留めないほうがいいよ」

第一声がそれ!?

正確には第二声だが、そのタイミングで言うことか?

彼が紳士服屋(A◯KI)でスーツを新調した時に
店員さんから教えてもらったそうで
「アンボタンマナーって言うんだよ!」とか
「その方がシルエットがよくなるんだよ!」など
聞いてもいないことを勝手に話してきます。

「う、うるせぇ!1960年代のアメリカンスタイルだし!」

って言えるほど、当時の私に
知識があろうはずもなく

「認めたくないものだな、自分自身の若さゆえの過ちというものを」

というガンダム好きの関くん(仮名)が
喜びそうな気の利いた返しもできずに

「えっ、そうなんだ!ありがとう」

と、至って普通に恥ずかしさで顔を真赤にしながら
お礼をいうのが精一杯でした。

いや、まぁ教えてもらってありがたいけど
周りの人に聞こえないようにもう少し配慮して
指摘してくれよってあのときは思った。

あと、周りの着慣れないスーツを着ていた皆さん
心のなかで見下してすみませんでした。
やはりそういうのは自分に返ってくるものですね。
自業自得というものはあるんだなぁと。

noteを読んでくださったあなたは
”謙虚な姿勢”と”アンボタンマナー”を
忘れないようにしてください。

私もこの体験で
”謙虚な姿勢”と”アンボタンマナー”を学びました。
教えてくれた関くん(仮名)には素直に感謝しています。
ありがとう!

その後はクラスの他の人達も集まりだしたので
関くんとは距離を取ることにしたけど。

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