変数とは
変数とは、データ(値)の入れ物(箱)のこと。
箱についている名前が「変数名」であり、箱の中に実際の値(文字列や数値など)が入っているイメージ。
変数は「 let 変数名 = 値 」として定義する。
プログラミングにおいては「 = 」は「等しい」という意味ではなく、「右辺を左辺に代入する」という意味。
「 let 」は「これから変数を定義します」という宣言で、その後ろに定数名を書き、値を代入する。
let name = "hiro60";
変数の使い方
変数を定義したら、その変数を出力すると変数の部分は代入した値に置き換わる。
let name = "hiro60";
console.log(name); 置き換えのイメージ → console.log(hiro60);
hiro60
変数はクォーテーションで囲まない。
「console.log(“name”);」のように変数名をクォーテーションで囲んでしまうと、変数ではなく「文字列」として認識され、「name」とそのまま出力されるので注意。
let name = "hiro60";
console.log(name);
console.log("name"); クォーテーションで囲むと文字列になる
hiro60
name // そのまま出力される
変数は「文字列」や「数値」とまったく同じように扱える。
代入されている値が、文字列の場合には他の文字列と結合することができ、数値の場合は計算に用いることができる。
let name = "hiro60";
console.log(name + "さん");
let number = 11;
console.log(number + 5);
hiro60さん
16
なぜ変数を使うのか?
実際のプログラムでは多くの値が登場する。
プログラムを書く際はそれらの値を間違いないように、そして値の変更に対応しやすいようにすることが求められる。
それを助けるための1つの仕組みが変数。変数には以下のメリットがある。
具体例
以下のように似た文章を何度も書くのは面倒だが、変数を使えば同じ値を繰り返し使え、楽にコードを書くことができる。
また、文章があとから変更されても、変数を用いていれば、代入する値を変更するだけですべての変更に対応できる。
変数を使用しない場合
console.log("鈴木さん、おはようございます");
console.log("佐藤さん、おはようございます");
console.log("田中さん、おはようございます");
「おはようございます」の部分を「こんにちは」に変えるなら3ヶ所すべてを変更する必要がある。
変数を使用する場合
let text = "おはようございます";
console.log("鈴木さん、" + text);
console.log("佐藤さん、" + text);
console.log("田中さん、" + text);
「おはようございます」の部分を「こんにちは」に変えるなら、変数に代入する文字列を変えるだけでOK。
変数の命名ルール
変数名は自由に決めることができるが、できるだけわかりやすい名前をつけるようにする。
ES6ではいくつかの命名ルールがあるので、適切な変数名をつけるように注意する。
変数の更新
変数は、一度代入した値を変更することができる。
一度、値を代入した変数に、再び値を代入すると、あとから代入した値で変数の中身が上書きされる。
定義するときと違い「let」は必要なく、「変数名 = 新しい値」と書けば値が変更される。
let name = "hiro";
console.log(name);
name = "hiro60"; 更新するときは「let」はつけない
console.log(name);
hiro
hiro60 // 上書きされた変数の値が出力される
プログラムは上から順番に実行されるので、あとから書いた値で更新される。
変数自身を更新する
「すでに定義している変数numberの値に3を足したい」という場合はどうすればよいか?
以下のようにnumberに3を足して、再びnumberに代入することで実現が可能。
「=」の右側のnumberは値に置き換わり、計算された結果が左のnumberに代入される。
let number = 2;
console.log(number);
number = number + 3;
console.log(number);
2
5
省略した書き方
「number = namber + 10」という書き方は省略して書くこともできる。
プログラムではこちらの方をよく使う(らしい)ので、こちらの書き方を覚えるようにする。
X = X + 10 → → → X += 10
X = X - 10 → → → X -= 10
X = X * 10 → → → X *= 10
X = X / 10 → → → X /= 10
X = X % 10 → → → X %= 10
コメント