画像の最適化でサイトの速度アップ!効果的な最適化方法とは?

サイト制作において使用する画像は単なるデザインの一部ではなく、サイト全体のパフォーマンスやSEOに大きな影響を与える重要な要素です。

そのため、適切な解像度に変更したり、圧縮技術使ってサイズを減らすなど最適化された画像にすることで、ページの読み込み速度を大幅に向上させ、ユーザーエクスペリエンスの向上や検索エンジンでの順位アップに貢献します。

この記事では、効果的な画像の調整方法を詳しく解説し、サイト速度をアップさせるための具体的なステップを紹介します。

先に各ステップで使用するツールのリンク先をまとめておいておきます。

いずれもWebツールなので、インターネット環境さえあれば無料で利用可能です。

画像の解像度一括変更

サルワカ道具箱 画像リサイズツール

jpg、png画像圧縮

jpgの場合
pngの場合

画像をWebPに変換

サルワカ道具箱 画像をWebPに変換

png画像をjpeg画像に変換

サルワカ道具箱 PNGからJPEGへ変換

画像解像度の調整

解像度って?

画像の解像度とは、画像の細かさや詳細度を示す指標で、通常は「ピクセル(px)」という単位で表されます。

「1024px ✕ 768px」といった表現を聞いたことはありませんか?

解像度が高いほど、画像はより多くのピクセルで構成され、より詳細な表示が可能になります。

例えば、印刷物や高解像度のディスプレイで大きな画像を表示する場合、高解像度の画像が求められます。

解像度が大きいと何が良いのか

高解像度の画像は、細部までくっきりと表示されるため、製品の質感やデザインをよりリアルに伝えることができます。

拡大表示した場合でも画像がぼやけたり粗く見えたりすることなく、美しく表示されるのが大きな利点です。

これは、ユーザーが製品やサービスの詳細を確認したい場合に重要な要素となります。

高解像度のデメリット

しかし、高解像度にはデメリットもあります。

解像度が高いと、それだけ画像のファイルサイズが大きくなります。

ファイルサイズが大きいとウェブページの読み込み速度が遅くなり、結果としてユーザー体験が損なわれる可能性があります。

また、サイトのパフォーマンスが低下することで、SEOにも悪影響を及ぼすことがあります。

不必要に大きい解像度の画像を使用するリスク

ウェブサイトにおいて不必要に大きい解像度の画像を使用すると、ページの読み込みに時間がかかり、ユーザーが離脱してしまう原因となります。

さらに、モバイルユーザーにとっては、データ通信量が増えることによるコストの増加や、接続環境によっては画像が表示されるまでに時間がかかりすぎることがあります。

その結果、ユーザーはイライラしてサイトを離れてしまい、コンバージョン率が低下するリスクが高まります。

解像度の最適化

こうした問題を避けるためには、サイトに適した解像度の画像を使用することが重要です。

もともとの画像は、キレイな状態でも利用できるように高解像度のものを用意することをオススメしますが、使用する場所によってそんなに高解像度の必要がない場合は、適切な解像度にリサイズ(最適化)するようにしましょう。

例えば、サルワカ道具箱さんの「画像リサイズツール」を活用すれば、必要に応じて画像の解像度を簡単に調整できます。

このツールを使用することで、画像の品質を保ちながら、ファイルサイズを適切に管理し、ウェブサイトの表示速度を向上させることができます。

画像の圧縮

画像の圧縮とは?

画像の圧縮とは、画像のファイルサイズを小さくすることです。

具体的には、1MBの画像を0.5MBにするなど画像のデータ量を削減することで、ファイルサイズを減少させ、ウェブページの読み込み速度を向上させることが目的です。

圧縮には、主に「ロスレス圧縮」と「ロッシー圧縮」の2種類があります。

  • ロスレス圧縮:画像の品質を一切劣化させずに、データを圧縮する方法です。圧縮率は低いですが、品質を完全に保持できる点が特徴です。
  • ロッシー圧縮:画像の品質を若干劣化させながら、データ量を大幅に削減する方法です。ファイルサイズを大幅に縮小できる一方で、圧縮後の画像は元の画像よりもわずかに劣化する可能性がありますが、ほとんどのケースでは目視でその違いを確認するのは困難です。

なぜ品質を維持したままサイズが小さくなるのか?

圧縮によって品質が維持されるのにサイズが小さくなる理由は、画像のデータが効率的に再編成されるからです。

具体的には、画像データ内で繰り返されるパターンや不要な情報を削減することで、データ量を減らしながらも視覚的な品質を保つことができます。

例えば、圧縮ツールは画像内の色や明るさの変化を最小限に抑え、データの冗長性を排除することでファイルサイズを小さくします。

この過程で、視覚的に同じように見える情報がまとめられ、圧縮後もほぼ同じ見た目の画像が得られるのです。

画像圧縮のメリット

画像を圧縮することで、ウェブサイトのパフォーマンスが向上します。

具体的なメリットは以下の通りです:

  1. ページの読み込み速度が向上:ファイルサイズが小さくなることで、画像の読み込みが早くなり、結果としてウェブページ全体の表示速度が速くなります。
  2. SEOの改善:検索エンジンはページの読み込み速度をランキング要因として考慮しているため、画像の圧縮はSEOにも好影響を与えます。
  3. ユーザーエクスペリエンスの向上:ページが速く表示されることで、ユーザーがストレスなくサイトを利用でき、離脱率の低下やコンバージョン率の向上が期待できます。

圧縮ツールの活用法

画像を圧縮する場合は、以下のようなオンラインツールを使用すれば画像をアップロードするだけで、簡単に画像を圧縮することができます。

他にも同じサイト内でタブを切り替えることで、GIFやPDFの圧縮もできます。

これらのツールを使うことで、特別なソフトウェアをインストールする必要なく、手軽に画像を圧縮し、サイトのパフォーマンスを向上させることが可能です。

画像形式の選定

画像形式とは?

画像形式とは、画像データを保存する際のファイルの種類やフォーマットを指します。

一般的な形式には「JPEG」、「PNG」、「GIF」、「WebP」などがあります。

各形式には特徴があり、使用する目的や用途によって最適な形式を選ぶことが重要です。

  • JPEG:写真や多くの色を含む画像に適した形式です。高い圧縮率でファイルサイズを小さくできますが、圧縮時に若干の画質劣化が発生します。
  • PNG:透過機能を持ち、画質の劣化がない「ロスレス」圧縮が可能です。イラストやロゴ、アイコンに最適ですが、ファイルサイズが大きくなる傾向があります。
  • GIF:アニメーションを含む画像に使用されますが、256色までしかサポートしていないため、写真には適していません。
  • WebP:近年、注目されている形式で、JPEGやPNGと比べて、ファイルサイズを大幅に削減できるうえに、画質の劣化も少ないという特徴があります。

なぜ画像形式を選ぶ必要があるのか?

適切な画像形式を選ぶことでファイルサイズを最適化し、読み込み速度を速めることが可能です。

例えば、写真のように多くの色が含まれる画像にはJPEG形式が適していますが、イラストやロゴにはPNG形式がより効果的です。(ベクター画像についてはここでは割愛)

また、軽量かつ画質を保ちたい場合には、WebP形式に変換することでさらなる最適化が期待できます。

PNGからJPEGに変換する理由

PNG形式はロスレス圧縮が可能で、透明部分を含む画像には最適ですが、ファイルサイズが大きくなるため、サイトの読み込み速度に影響を与える場合があります。

特に、写真や背景画像などでは、PNG形式を使う必要がないケースが多いです。

そうした場合、ファイルサイズを小さくするために、PNGからJPEGへ変換することが推奨されます。

サルワカ道具箱の「PNGからJPEGへ変換」ツールを使えば、簡単にPNG画像をJPEG形式に変換できます。

これにより、サイトのパフォーマンスを大幅に向上させることができ、特にモバイルユーザーへの負担を軽減できます。

WebP形式への変換のメリット

WebP形式は、Googleが開発した新しい画像フォーマットで、JPEGやPNGと比べてファイルサイズを大幅に削減できる点が特徴です。

また、圧縮後も高い画質を維持できるため、ユーザーが画像を見た際の品質劣化を感じにくいです。

さらに、WebPはアニメーションや透明部分のある画像にも対応しており、JPEGやPNGの両方の利点を兼ね備えた形式といえます。

結果として、WebP形式に変換することで、サイトの読み込み速度が向上し、SEOにもプラスの影響を与えます。

サルワカ道具箱の「画像をWebPに変換」ツールを使用すれば、簡単に既存のJPEGやPNG画像をWebPに変換できます。

この変換によって、中にはファイルサイズを最大で80%近く削減しつつ、高品質な画像表示が可能となります。

どの形式を選ぶべきか?

サイトに使用する画像形式は、用途によって異なります。

例えば、以下の基準で選定するとよいでしょう。

  • 写真やグラデーションが多い画像には、JPEG形式。
  • 透明な背景が必要な画像には、PNG形式。
  • 軽量で全体的な画像の最適化が必要な場合は、WebP形式。

適切な画像形式を選定することによって、ファイルサイズを最小限に抑えながら、サイトのパフォーマンスを向上させることができます。

これらの形式選びの基準を理解することで、より最適な画像準備ができ、結果的にユーザーエクスペリエンスやSEO効果も高まるでしょう。

画像最適化の総まとめ

ここまで説明してきた通り、ウェブサイトにおける画像の最適化は、サイトのパフォーマンスやSEOに直接影響を与える重要な要素です。

解像度の調整、適切な画像形式の選定、そして圧縮を行うことで、ページの読み込み速度を大幅に向上させ、ユーザーエクスペリエンスの向上に寄与します。

各最適化方法

解像度の適正化: まず、サイトにアップロードする前に画像の解像度を確認しましょう。必要以上に高い解像度は避け、サルワカ道具箱さんの「画像リサイズツール」を使って適切なサイズに調整することが推奨されます。

圧縮の実施: 画像をアップロードする前に、必ず圧縮ツールを使用してファイルサイズを減らします。これにより、ウェブページの読み込み速度を劇的に改善することができます。JPEGやPNG形式の画像には、それぞれ専用の圧縮ツール(「JPEG画像の圧縮」「PNG画像の圧縮」)などを利用するとよいでしょう。

画像形式の選定: 使用する画像形式にも注意を払いましょう。透過性が必要な場合はPNGを、一般的な写真や非透過画像にはJPEGを使用します。また、できるだけWebP形式を活用することで、さらに効率的に画像を最適化できます。ツールは「PNGからJPEGへ変換」「画像をWebPに変換」などを利用すると良いでしょう。

ウェブサイトの画像最適化は、サイトのパフォーマンス向上とSEO対策において不可欠なプロセスです。

この記事で紹介した解像度の調整、画像形式の選定、圧縮の各ステップを実践することで、サイトの読み込み速度を向上させ、ユーザーに快適にサイトを見てもらえるようになります。

また、検索エンジンの順位向上にも貢献するため、画像に対してこれらの最適化をしていなかった場合は、今すぐに取り入れることをオススメします。

これからサイト制作やリニューアルを考えている方は、ぜひこの記事で紹介したツールを活用して、効果的な最適化を行いましょう。

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