インターネットとはものすご~くざっくりいうと世界中のパソコンやスマホでお互いに情報をやり取りできるようにした仕組みのことでした。
そして、そのパソコンやスマホの位置が分かるようにIPアドレスという住所のようなものが割り振られているという話をしました。
このようなネットワーク上のパソコンやスマホ、ルータといった器械のことを総称して「ホスト」といいます。
IPアドレスによってお互いを認識できて情報のやり取りができるのは良いのですが、数字の羅列のため人間が見たときに分かりづらいというデメリットがあります。
できれば、人間同士で通信相手を指定する場合は名前で指定したいものです。
「願いま~す!」
「なんだ!042番」
と刑務所のように相手を番号で呼ぶのではなく、「note.com」や「Google.com」といった人が見て分かりやすい名前でやり取りできた方がビューですよね。
そのためにはIPアドレスがどこのホストのものなのか分かりやすいように対応付けされた表があれば、それを参照するだけでいちいち人間がIPアドレスを記憶しておく必要がなくなります。
そこでIPアドレスと名前を対応付けて1つのファイルにまとめて管理する仕組みとして「HOSTS(ホスツ)ファイル」というものができました。
このファイルには、インターネットに接続されているすべてのホストのIPアドレスと名前(ホスト名)の対応が記載されています。
このような情報は各人がバラバラに持っていても効果が発揮されるものではなく、どこかで一元的に管理されている必要があります。
実際にHOSTSファイルの内容(名前や番号)が重複しないように1つの組織で管理されていました。
このような組織のことを「レジストリ」と言います。
過去にはアメリカの「SRI-NIC」という組織がファイルを管理しており、インターネットに接続したい組織は申請をし、SRI-NICが審査をしてアドレスを割り当て、その結果をHOSTSファイルに登録していました。
そして、そのファイルはインターネット上で公開され、利用者はそれをダウンロードして使うという運用が基本となっていました。
ここまでの内容を面倒くさがらずにちゃんと読んできた人は、、、
「ちょ待てよ!」
と、心の中でキムタクばりのツッコミをされたことと思います。
「インターネット上のホストをすべて登録して、1つの組織が一元管理するなんて出来るわけ無いだろう?」
と。
実際その通りで、上記のようなやり方をしていたのはインターネットが始まった当初の話です。
その結果、この方法ではだんだんと無理が出てくることがわかったので、別の方法を考える必要が出てきました。
次回はそのあたりのお話についてまとめたいと思います。
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