「お前は考えてない」
とは、社長(兄)からよく言われる言葉の1つです。
言われるたびに、
「いやいやいや、これでも一応考えてるつもりなんですが?っていうか、考えない人なんていませんよね?っていうか、考えて無かったら仕事できなくない?っていうか、生きているだけで色々なことは考えているわけなので、そのような言われ方は甚だ心外だし。っていうか(以下略)」
って、心のなかでは思っています。
ほらね?考えてるでしょ。(いいえ、ただの愚痴です)
いや、自分でもわかっているんです。
私の考えると社長の考えるは全然違っているということを。
同じ対象に対して物事を考えるとしても、その思考範囲や深度が大きく違います。
深さが出てきましたので海で例えてみます。
私の「考える」が、
範囲:地元の海水浴場
深度:浮き輪を付けながら足のつく浅瀬でチャプチャプ(1〜1.5m)
だとしたら、社長の「考える」は、
範囲:太平洋
深度:マリアナ海溝(10,911m)
です。
ちょっと、何言ってるかわからないですよね?
自分でも下手な例えだなと思いますが、思考の範囲も深さも全然違うんだなということを感じ取っていただければ幸いです。
「範囲」とは、1つの物事から派生する検討対象です。
私がよく言われる言葉その2に、
「あれは調べたの?」、「このときはどうなるの?」
というものがあります。
大抵の場合、「すみません!調べてません。」「すみません!これからです」と回答し、相手をイラッとさせることになります。
毎回、怒られるのが嫌なので「あ、今からやろうと思ってました!」って返そうかと思いましたが、たぶん逆効果だし、そんなことより考える力を身につけたほうが間違いないのでやめときます。
つまり、同じ1つの物事を考えるにしても、私は一番目立つ問題だけにフォーカスして終わってしまいますが、社長の場合はそこから派生する疑問や検討事項も同時に考えている訳ですね。
思考の範囲を広げるためには「他には?」とか、「この場合は?」といった問いかけをして色々な可能性を考えることが必要なのだと感じました。
そして、「深さ」です。
その前に、なぜ私の例えに浮き輪を付けたのかわかりますか?
「考える」がテーマなので、ぜひ考えてみてください。
泳げないから?
ノンノンノン。
元々は5mも泳げませんでしたが、それを克服したのが私です。
この浮き輪はそれ以上深く潜らないという比喩表現です。
つまり、それ以上は深く考えないということです。(ドヤァ)
そのため、私のように考えることが苦手と嫌いという人は、物事を深く考えよう(潜ろうと)とせずに短絡的に結論を出してしまいがちです。
世間ではこのような状況を思考停止などと揶揄されますが、自分自身を振り返ってみて思考停止の特徴に結構当てはまることに気づきました。
以下のような特徴です。
- 基本的に受け身で自分から情報の詳細を調べない
- 基本的に情報をうのみにしてしまう
- 常識やルールにこだわる
思えば「考える力」とは今まで生きてきて、どこかで学んだ記憶がありません。
学校では問題の解き方は教わりますが、なぜその問題が作られたのか、なぜその答えになるのか、なぜ覚えなければいけないのかという「なぜ?」という部分はあまり重視されていなかったように思います。
先生の方もカリキュラムやスケジュールを決められている中でそんな質問されても答えられなかったり、説明していると授業時間が足りなくなったりするので意図してそういう授業にならないようにしているという場合も多いと思います。
前述の思考停止の特徴を見ての通り、そういう人間のほうが学校という場所に適応しているので、学校という場所ではなかなか「考える力」が育たないのかもしれません。
つまり、私が「考える力」を持っていないのは日本の教育制度が原因ということですね。
・・・。
あぁ、そうだよ!言い訳だよ!(逆ギレ)
まぁ、悪いのはいつだって自分ですよ。
他人や環境のせいにしても仕方ないですからね。
ただ実際問題、どこかのタイミングで「自分で考える」ということの大切さに気づかないと、私のように40歳間近になって苦労をすることになりますので気をつけてください。
話を戻して、深く考えるということは、安易に結論を出さずに、もっと突き詰めて物事の核となる部分を見つけることだと思います。
これもまた私が苦手とするところなのですが、物事の本質を見極めるのが下手だと自覚しています。
例えば、お客さまの質問の意図を理解できなかったり、あるいはその背景を察することができなかったりと、安易に「こうだろ?」という考えで進めてしまい、失敗してしまうことがあります。
その点、社長はきちんと質問の意図を理解し、さらに背景まで想定した対応をすることが多く、これが深く考えることと浅く考えることの違いなのだと感じています。
そんな自分で考えるが実践できている社長から「考える」ということに関してアドバイスをもらっていますので、私も以下のようなことを意識するようにしたいと思います。
1.好奇心を持つ
日々のニュースや出来事を「へぇ〜」で終わらせるのではなく、「なんでそうなったのか?」などの疑問を持って考えたり、調べたりするようにします。
そのためには、それをしたくなるように好奇心を持つことが大事だということです。
正直、年を取ってくると色々なことに興味がなくなっていくんですよ。
昨日テレビを見ていたときのことです。
近々公開される冒険アクション映画のCMが流れていました。
ド派手な演出やハラハラするシーンを継ぎ接ぎして盛り上がるように作ってあるわけですが、子供の頃はこういう映画が大好きでCMを観るだけでもワクワクし、映画館でみたいなぁとか思ったものでした。
が、昨日はそんな気持ちがさざなみ程度も発生しませんでした。
映画に限らず色々なコトやモノに対して同じようなことが起こっているので、この点は自分の気持から改善していかなければなりません。
2.自問を繰り返す
「なぜそうなるの?」
「他の理由はないの?」
「どうなりたいの?」
「この場合は?」
「具体的には?」
「ようするに?」
「本当に?」
状況によって使う質問は変わりますが、安易に結論を出さないためにはその結論に対して問いかけを行います。
自分の問いかけについて、さらに自分で答えを考えることで「いや、確かに他の答えになる」とか「うん、それで間違いない」といった検証が行えるようになるため、より正しい答えに近づくことができます。
調べれば他にも色々な考え方やテクニックが見つかると思いますが、アレもコレもと一度にやるのは逆に混乱してしまいそうなので、まずは簡単にできそうな2つから実践していきます。
下手の考え休むに似たり
よい考えも浮かばないのに長く考え込むのは何の役にも立たず、時間の無駄だということ。
引用:故事ことわざ辞典
ということにならないように、
また、
下手な考え休むに似たり
私が考えても内容がお粗末で、考えてないのと同じということ
出典:ヒロ60
にならないように気をつけます。
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