「本を読みなさい!」って言われて本当に読むようになった人っているのかな?

「本を読みなさい」

勝手なイメージで小学校3年生くらいから
周りの大人に言われるようになり
大人になってからも上司や先輩から
何回も聞くフレーズだと思います。

この場合の”本”というのは
漫画ではなく活字の本を読め
という意味になります。

たいていその理由は
「本を読めば頭が良くなるから」
「ものを考える力がつくから」
などです。

言っている本人は相手のためを思ってのことでしょうが
その理由で本を読めと言われても
まったく響かないのは私だけでしょうか。

学校の先生とかに言われたときのことを思い出すと
たぶん背景に「スーン」って擬音が見えるくらい
響いていなかった気がします。

かといって

「本を読まないからバカなんだよ。だから本を読め」

と逆説的に勧めたところで
言われたほうは読むわけがないです。

北風にさらされた旅人のようにかえって依怙地になって
本を読まなくなってしまうことが容易に想像できます。

ドラクエのかしこさのタネのように
「本を1冊読めばかしこさが1上がるんだよ」
とか説明できればわかりやすいんですけどね。

もちろん、本が素晴らしいということは理解しています。
いや、最近になって理解するようになりました。

私が今になって本を読むようになったきっかけは
自分が必要だと感じたからです。

今の仕事において圧倒的に自分の知識が足りていないことを痛感した結果
このままではいけないと考え、ビジネス書を読むようになりました。

やはり人間ってケツに火がつかないと行動しないもんですね。

今、「ケツ」って文字を打つために変換したら
変換候補に『穴』ってでてきました。
Google日本語入力だからネットスラングとかも
候補に出てくることがあるので”そういう意味”で
出てきたのだと思いましたが、普通に『穴』はケツって読みますね。
ごめんなさい。心の汚れた大人で。

で、自分が本を読むようになって、ある時

「どんな本を読んだらいいかなぁ?」

そう私の息子から聞かれました。

彼はもう社会人として働いていますが
子供の頃からすこしのんびりした性格でした。

そのため、すこし抜けているところがあり
それが原因で仕事で叱られることが増えてきたのだそうです。

私としてはこの子が自分から本を読みたいなんて
言ってくるとは思ってもいなかったので
正直かなり衝撃的でした。

頭の中でこのシーンが浮かんだくらいです。
まぁ、彼は本を読む前の段階ですが。

画像
引用:ドラえもんチャンネル

私はわたしで、

「本はな、読むだけじゃなダメなんだよ。
ちゃんと中身を自分のスキルに落とし込まないと」

とか

「本の内容を忘れないようにするためには
アウトプットが大切なんだ」

とか

自分もできていないことを偉そうに教えてあげました。
親としての威厳があるから、ま、多少はね。

PDCAに関する本が読みたいということだったので
一緒に本屋にいって普段本を読まない人でも
漫画付きの挫折しないで読めそうな本を勧めました。

結局、彼の場合も必要に迫られた結果
本を読むという選択肢にたどり着いたことになります。

人が本を読むようになるきっかけは様々あると思いますが
今回の私や息子のように必要に迫られてというパターンは
結構多いのではないかと思います。

やはり、人から強制されてもなかなか行動には移せませんが
自分が納得してやりたいと思えることだったら
今までできなかった、やらなかったようなことも
実践したくなるものですよね。

なので、自分の子供や部下や後輩など
その人の成長を願って本を読んでほしいと思っている場合は
やみくもに勧めるのではなく、その人が何か問題に直面した時など
必要とするタイミングで解決するための方法として読書を勧めるのが
いちばん読んでもらいやすいのではないかと思いました。

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