プレッシャーに弱いわたし

思えば、昔から私はプレッシャーとか周囲の期待に弱いところがあります。

例えば、私が人よりもほんの少しだけ得意なことに絵を描くことがあります。

小学5年生のときに描いた絵は市の絵画コンクールで銀賞を取ったこともあります。

このように何の気負いもなく絵を描いたときには、それなりに評価されるのですが、そのことに対して期待された場合はてんでダメになります。

銀賞を取った翌年の絵画コンクールのときです。

昨年のことを覚えていた先生や友達から「次は金賞だね」といった声をかけられた結果、私の中には期待されて嬉しいなんて感情は1ミリも湧きませんでした。

代わりに、

「あわわ、金賞を取らないと!」


というプレッシャーの方が重くのしかかり、描く題材すらもおぼつかなくなりました。

相手は軽い気持ちで言った一言かもしれませんが、言われた方は過度な期待として聞こえてしまうことってありますよね。

結局、出来上がった絵は入選にかすりもしない作品になりました。

その後、先生も友達も「絵画コンクール?君なにか出してたっけ?」みたいな態度になったのが、子供心に「人って信用できねぇんだなぁ」と学びましたね。

他にも同じく小5の時、グループ学習で学級新聞を作成することになったときには、絵の腕を買われて4コマ漫画を担当することになりました。

ここまでは良かったのですが、今と同じでまったくアイディアが浮かびません。
そうしている間にも締め切りは刻一刻と迫ってきます。

困った私は当時読んでいた「ファミコン通信」という雑誌の読者投稿欄にあったシュールな4コマを丸パクリすることにしました。

なるほど、最近話題になったデザインのトレパク(トレースパクリ)問題はこうして生まれるのかもしれません。

自分で生み出せない焦りから、つい人様のものを無断拝借してしまうわけですね。

幸い周りに「ファミコン通信」を読んでいる人はいなかったようで、それが盗作だとバレることはありませんでした。

ちなみにその4コマ漫画の内容は以下のようなものでした。

「UFO -ウフォ-」というタイトルで、

1.日清のUFOのサイズと形をした宇宙船に乗った宇宙人が地球にやってくる

2.とつぜん地球人に宇宙船のハッチを開けられて熱湯を注がれる

3.いきおいよくズゾゾゾゾーと宇宙人が食べられてしまう

4.地球人がゲップをしながら宇宙船を放り投げる

ご覧の通り大変にシュールなものだったので、誰からも理解されずに新聞は最低評価をいただきました。

わたし的には爆笑だったんだけどなぁ・・・


新聞の講評には「UFOなのに湯切りしないで食べているところがダメだった」とクラスメイトからの冷静な指摘があったのが印象深いです。

まぁ、結果的には評価されなくてよかったと思います。

気の小さい私は盗作したという罪悪感と、いつバレるかという不安で正直気が気じゃありませんでした。

そのため評価されなかったことで逆に安心したのを覚えています。

もし、パクリにもかかわらず評価されてしまっていたら、その後歯止めが効かなくなってしまい、同じようなことを繰り返す人間になっていたかもしれません。

今回もこうして書くことに困り果てていましたが、この時のトラウマから絶対に人の文章をパクることはしない!という気持ちで、なんとか自分の体験と言葉で記事を書き上げることができました。

しかし、このプレッシャーに弱い自分はなんとか克服したいですね。

調べたらこんな格言が、、、

プレッシャーがあるのは当たり前で、あとはそれを楽しむのか、押しつぶされるかである  – 工藤公康 –


わたしは今のところ全戦全敗です。

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