新潟には王国があった

彫金職人になるという夢を抱いて、金属加工の町「燕」へ武者修行にでかけるも、才能の無さに諦めざるを得なかったヒロです。
詳しいことは上の記事を読んでいただければ幸いです。

先週に引き続き「なにかモノづくり体験がしたいね」と、妻と休日のでかけ先を調べていました。
すると新潟市内にある王国でそのような体験ができるとの情報を入手しました。

Wikipediaで新潟の”王国”を調べてみたら、特定の政党や政治家(特に世襲議員)が長年支持基盤としている選挙区を「○○王国」と呼ぶこともあるということで、「田中王国」と呼ばれた新潟5区のことが例として紹介されていました。

これのことか?と思ったがどうやら違う様子。

家にいても埒があかないと判断した我々は、その謎を解明すべく、新潟の奥地へ向かった…

そして、たどり着いたのがここ、

新潟せんべい王国

である。

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正面ではなく、あえての横から

新潟は米どころとして有名ですが、その米を使った米菓を作るメーカーも数多く存在しています。
1958年頃から県が主体となって新潟産米菓が全国進出できるように積極的に産業育成を行ったことで、全国的に有名なメーカーができていったそうです。

例えば、、、

「亀田のあられ・おせんべい♪」の亀田製菓
「いっこでもにこにこ三幸」の三幸製菓
「正解は」越後製菓

などがあります。
CMを見たことがないと何のことやらさっぱりですね。

そして、今回訪れた「新潟せんべい王国」は、上記のいずれでもない栗山米菓さん直営の独立王国なのです。

しかし、「ばかうけ」や「星たべよ」といった新潟のスーパーではおなじみの米菓を取り扱っている会社なのに、これといったCMが思い浮かびませんでした。

どんなCMやってたかなぁ~と思って調べてみたところ、、、

うん、、、あまりCMを流さない会社なんですね。
新潟県民ですが、まったく見たことがありませんでした。

そしてこちらの王国では、せんべいを焼くための広く職人を募集しているようで、その技能を見極めるための手焼き体験が行えるとのこと。

「そうだ、せんべい職人になろう!」


私の第二の夢ができました。

そうと決まれば、さっそく敷地内にある「ばかうけ稲荷」でご祈願を行います。

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見た目はアレですが大友稲荷から分霊された由緒正しき神社だそうです

無事にせんべい職人になれるようお参りをして、おみくじを引きます。

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ちょっと霊験あらたかさが薄い感じ

するとどうでしょう。(本当に)1発で、

大大吉

がでました!

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大ばかうけ!ってどういうこと?

note的には大大凶あたりが出てくれた方が面白かったのですが、おそらくは最高の運勢であろう大大吉を引いてしまいました。

最近、夜寝る前にアファメーションで「自分は運がいい」を刷り込み続けているので本当に運が上向きになってきているのかもしれません。

仕事運については「あなたのアイディアが絶賛の嵐」ということで、これから訪れる幸運を予感させますね^^

幸先がよくなったところで館内に入り、せんべいの手焼き体験を申し込みます。

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3種類から選べます

ここは当然「超特大お絵かきせんべい焼き体験」を選びます。
申し込むと、ジャスコの頃のフードコートで渡されるような番号札をもらいました。

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昔のフードコートのイメージ

コロナ禍でソーシャルディスタンスを保つためか、一度に体験を行う人数が制限されているようです。
順番になったらお呼びしますとのことで、それまで館内を見て待つことにします。

ただ、館内はお土産物がメインとなっており、他には製造工程の模型が置いてあるくらいで広いわけではありません。
本日はガラス越しに見学できる工場も動いておらず、すぐに見終わってしまったためベンチに座って待つことにしました。

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なんと一箱でこの値段です
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フードメニューもあります

体験コーナーは1回10分~40分程度かかるようなので、なかなか呼ばれません。
ヒマをもてあました私は先程もらった番号札を使って、ろくでなしBLUESで出てきた紙マッチを指ではじく動作のヤツをずっとしていました。

パシン!パシン!とカッコよく決めていたところ、小さな子どもが好奇の目で見ているのと、大きな大人が怪訝けげんな目で見ていることに気づいたのでやめることにしました。

10分ほど待ったところで、26番が呼ばれました。

アキラ100%が使用するお盆の上にせんべいの素とトング、絵筆、刷毛はけ、醤油を乗せて焼台へ向かいます。

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せんべいの素でも隠せそうですね(何を?)

スタッフのお姉さんが優しくやり方を説明してくださいます。

まずは、せんべいの素をトングで挟んで焼台に乗せたら、休むことなく裏、表、裏、表・・・とひっくり返し続けるそうです。

少しでも休むとゆがみが出てしまうので、これがまた忙しいです。
それでもなんとか写真に残そうと、左手にスマホ、右手にトング、心に花束を抱えながら一生懸命ひっくり返し続けます。

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せんべい職人、ちょっと大変だな・・・

焼台は300℃になるそうで、そばにいるだけでかなりの熱気がああります。おまけに上着を着たまま作業を始めてしまったために、額の汗がものすごいことになっています。

そういえば、汗で料理の味を調整した漫画があったな・・・このままだと塩せんべいになるかな・・・とかぼんやり思いながら、ひたすらせんべいをひっくり返します。

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出典:包丁人味平 ビッグ錠

5分ほど続けていると、徐々にせんべいに膨らみがでてきました。
スタッフのお姉さんが邪魔になるような大きな膨らみをトングで刺して潰してくれます。
こうしておかないと、このあと絵を描くのに邪魔になるとのこと。

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せんべい職人って疲れるな・・・

さらに続けていると、一度、柔らかくなったせんべいが段々と固くなっていきます。
ある程度の硬さになったところで台から降ろし、絵付けの工程に進みます。

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絵筆を使って醤油で絵を書きます

絵を描くのに見本となるキャラクターを用意してくれていますが、せんべい職人を目指すものがこのようなテンプレートを使うわけにはいきません。

せんべい王国の国王にアピールするためにも、私という人物が伝わるような絵柄にするべきです。

そこで、私のnoteのプロフィール写真を参考に私自身を描くことにしました。

職人として名刺代わりとなるせんべいを作るわけです。

そして、描き上がったのがこちら!

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良くない?

今はまだ線が薄いですが、このあとの焼きの工程に入ると醤油が焦げて結構ハッキリとした線になるそうです。

再び、焼台に戻りせんべいがキツネ色になるまで焼いていきます。
焼き用の台はさらに温度が高くなり400℃だそうです。

いきなり乗せてしまうと割れてしまうそうで、先に均等に温める必要があるため肩の高さくらいでせんべいをキープします。

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せんべい職人ツライっすわ

これが地味に大変で、持つ手が疲れるのもそうですが、熱気のために指がジワジワと焼かれていきます。

二流のせんべい職人は疲れたり、熱かったらお盆に戻して休むそうですが、こちとら代々続く越後の一流せんべい職人(妄想)ですから、そんなことで休みはしません。

指毛ゆびげが縮れるのも構わず作業を続けます。

せんべいの温度調整ができたところで焼台に乗せ、今度は3秒に1回のペースで裏表ひっくり返していきます。

せんべい全体がキツネ色になったところで味付けの工程です。
刷毛を使ってせんべいの外側から醤油を塗っていきます。
中心にいくほど熱くなっているため、いきなり真ん中から塗ると温度差で割れてしまうとのこと。

ということで裏面の外周部分から塗っていきますが、塗っているそばからパキっと小さな音が聞こえてきます。
膨らんでいるところなどは割れやすいようです。気をつけなければ。

そんなことを考えていた直後、ひっくり返して表面を塗り始めたところ、いきなり地割れのようなヒビがッ!!!

・・・なんてことにはならずに、無事両面塗り終わりました。

醤油を塗り終わったところで、再び焼き台の上で肩の高さ状態で醤油を乾燥させます。

数十秒キープして醤油が手につかなくなったら完成です。

そして~、最終的に出来上がったのがこちら!

ドン!

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おでこの輪っかも再現

ずいぶんと自己主張の強いせんべいが完成しました。

スタッフのお姉さんからも「お上手ですね」と言っていただけて満足です。

ただ、よくよく考えるとお姉さんは私のプロフィールの写真を知らないはずですし、もちろんトレードマークのサングラスもしていません。

ということは、私の似顔絵としてではなく鈴木雅之の似顔絵として褒められた可能性がありますね。

そして、最後に5分ほど冷ませば全工程の終了です。

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冷たい風に吹かれるヒロ
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袋詰めされ密封されるヒロ
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箱に入れられるヒロ

こうして、無事せんべい焼き体験を終えることができました。

出来上がったせんべいを国王に献上しようとしましたが、こちらの王国には国王が存在しないようです。

ハンガリー王国みたいなもんかな?

そして、せんべい職人を広く募集していたのも私の勘違いのようで、せんべい焼き体験は単なる観光客向けのアクティビティだったようです。

私のせんべい職人になる夢は残念ながらここでついえました。

・・・まぁ、楽しかったからいいか!

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王国前で記念撮影

~おまけ~

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