#4【月商60円】ダメ男の実録ドキュメント 〜第2章その3 妖怪ネガティブーンのせいなのね〜

こんにちは、脳みそが真空管コンピューターのダメ男ヒロ60です。
この意味が分からない方は前回の記事をご覧ください。

前回、商品のライフサイクルを調べるために、
どのような商品(またはサービス)を扱うかを考え、
泣きながら(誇張なし)30個ほどの候補を出しました。

まぁ〜アイディアが思い浮かばないこと山の如しで、
そのときにも自分のダメさ加減に打ちひしがれたのですが、
そのあたりの葛藤は前回の記事のを見ていただければと思います。

note文章内用


さて、間が空いてしまったので、
改めて「60分間・企業ダントツ化プロジェクト」で
やるべきことを整理すると、



戦略構築プロセスである、
「スター戦略構築法」に基づいて、

1.商品
2.顧客
3.競合
4.収益シミュレーション
5.タイミング
6.メッセージ


の順番に分析・判断をしていきます。

そのステップ1の検討を行うにあたり、
商品がまだ決まっていなかったため、
候補となるアイディアを30個ほど
ひねり出したという段階です。

でも、このアイディアも半分は自分が考えた訳じゃないし、
1つ出すのに1時間くらいかかってるんですよね・・・。
本当に仕事のコスパが悪すぎて嫌になるな(泣)



・・・いかんいかん、
すぐにネガティブな感情に支配されてしまう。
そうなると本当に涙が勝手に出てくるので、
感情をコントロールせねば。

ちなみに、感情コントロールにオススメなのが、
アファメーション」です。
なんのことか分からない人は文字をクリックするか、
Youtubeで検索してください。
私みたいに豆腐メンタルな人は絶対にやった方が良いです。

え、洗脳みたいで怖いって?

違うよ。全然違うよ。




話を戻して、商品の候補が決まったら、
その商品のライフサイクル、
つまり成長性を予測していきます。

これをするとどうなるか?
・顧客が商品を求めてくる
・勝手に顧客数が増える
・リピート購買も多い
という上りエスカレーターの
商品を見つけられるようになります。

そもそも商品の選択で失敗してしまうと、
その事業に参入する前から負けが決定してしまう
という恐ろしいことになります。

ここはぜひとも上り調子の商品を見つけ、
成功者への一歩を踏み出したいもんです。

では、商品のライフサイクルの調べ方です。

画像1

引用:神田昌典(2002).60分間・企業ダントツ化プロジェクト ダイヤモンド社

商品のライフサイクルには、

導入期
成長期(前期+後期)
成熟期

があります。
そして、それらの期間は同じ年数になるそうです。

つまり、導入期がどのくらい続いたのかがわかれば、
成長期がどのくらい続くのかも予測できるということです。

そのためには、まず導入期から成長期までの年数を
把握する必要があります。
それを知るための計算式が次のものです。

—————————————————-
【商品(またはサービス)の導入期を求める計算式】

①商品が初めに市場に登場したのはいつか?
※正確な年度でなくてもOK

②成長期に入る前に見られる兆候が出てきたのは何年か?

③導入期の年数= ② − ①

—————————————————-

ちなみに、
「成長期に入る前に見られる兆候って何?」
って思われるかもしれませんが、
もちろん本には書いてあります。
が、それをそのままここに書いてしまうのは
さすがに問題になってしまいそうなので、
知りたい人は神田さんの本を買ってくださいな。

本には書いてない内容ですが、
私が思う兆候としては以下のとおりです。
・周囲の人がその商品を認知し始めている。
・周囲の人の話題にでてくるようになった。
・雑誌やテレビで特集されるようになった。

もっとも、月商60円の日本一ビジネスが下手な人間が
言っていることです。
真に受けて問題が生じても、当方は一切の責任を
負いませんのであしからず。

話を戻しまして、例えば、
導入期が3年の商品(またはサービス)は、
その後、成長期も3年、成熟期も3年続くことになります。

このライフサイクル算出の式に基づいて考えると、
流行るのが速い商品は、廃れるのも速いということになります。
本の中では「だんご3兄弟」や「たまごっち」が紹介されていますが、
確かにどちらもあっという間に流行って、
あっという間に消えていった商品ですよね。

より最近流行ったものって何があったかなぁ〜って思って、
自分でも考えてみたところ・・・あった!



「妖怪ウォッチ」です。

画像
それらしきもの

「妖怪ウォッチ」が流行った当時、
子供も私もすでに大きかったので、
アニメを見たり、グッズが欲しくなったり
ということはありませんでした。
しかし、職場で小さいお子さんがいる人が
妖怪メダルが手に入らないといった話をしていたのを
記憶しています。

というわけで、「妖怪ウォッチ」を
ライフサイクルに当てはめて
考えてみたいと思います。

まず、「妖怪ウォッチ」は、
2012年12月15日より
『月刊コロコロコミック』で
漫画からスタートしたそうです。

その後、お得意のメディアミックスで、
2013年7月11日にニンテンドー3DSソフトが
発売されましたが、ヒット商品と呼べるものではなく、
14週で20万本を達成したものの、
その後は右肩下がりで販売本数は平凡だったそうです。

しかし、2014年1月8日よりテレビアニメが
放送されたことで「妖怪ウォッチ」が
一躍注目を浴びるようになります。

そして、同年1月11日に玩具の
『DX妖怪ウォッチ』『妖怪メダル』が
発売されると、完全に小学生を中心としたブームになります。

販売から1ヶ月で妖怪メダルは累計300万枚以上を出荷し、
先述のゲームの販売本数も右肩上がりの変動を見せ、
約1年かかりましたが、5月25日に100万本を越えて
ミリオンセラーとなりました。

画像9

その後、7月10日に続編のゲームが発売されると、
わずか4日間でパッケージ版の販売本数が128万本を越える
ミリオンセラーとなります。

12月20日に映画が公開されると、公開2日間の興行収入が
16億円を越え、東宝映画史上最高記録を更新したそうです。

まさに成長期、まさに上りエスカレーターですね!

つまり「妖怪ウォッチ」を導入期を求める計算式に
当てはめると、、、

—————————————————-
【商品(またはサービス)の導入期を求める計算式】

①商品が初めに市場に登場したのはいつか?
=2012年12月(漫画スタート)

②成長期に入る前に見られる兆候が出てきたのは何年か?
=2014年1月(アニメ開始)

③導入期の年数= ② − ①
=2014年1月 − 2012年12月=1年1ヶ月

—————————————————-

と、なります。

導入期が1年1ヶ月ということは、
その後の成長期も成熟期もほぼ同じ期間になります。

つまり、成長期となる2014年から1年ほどは成長を続け、
2015年に入ってからは成熟期となり、徐々に衰退していきます。

たぶん、こんなグラフになるはずです。

予想

では、「妖怪ウォッチ」の場合を見ていきます。

例えば映画の場合。
調べると2014年から1年サイクルで映画を公開していました。

その興行収入の推移は次の通りです。

妖怪ウォッチ映画

データ元:Wikipedia



ご覧の通り、2014年をピークに右肩下がりとなっており、
2019年に至っては、最大興行収入の2014年の10分の1です。

ちなみに、2019年2月にはグッズを取り扱う専門ショップが
オンラインショップを残して、すべて閉店したそうです。

同じような流れがバンダイナムコの決算短信からも見て取れ、
キャラクター別の売上で妖怪ウォッチは、
2014年4月〜2015年3月が売上の最盛期で、
そこから右肩下がりになっています。

妖怪ウォッチ売上



こうして見ていくと、ライフサイクルの予測通り、
導入期が1年ちょっとと短いため、
急激な成長曲線を描きながら、成長期に入ってから約2年ほどで
一気に衰退していくという結果になりました。

それでも、成長期に妖怪ウォッチとコラボできたり、
関連する仕事ができたりしたとしたら、
上りエスカレーターに相乗りすることができたんでしょうね。

相乗りの悪い代表例にはなりますが、
転売で儲けた人は多かったと思います。

妖怪メダルがなかなか入手できなかったのも、
それを転売しようとする連中が多く現れたためですし、
この頃から転売というものが一般的にも
問題視されるようになったと感じます。

画像10



ちなみに、成熟期に入り成長が望めなくなった商品やサービスは
切り捨てるしかないのかというと、そんなことは無く、
次のS字カーブを描くことが重要になると言っています。

画像4

引用:神田昌典(2002).60分間・企業ダントツ化プロジェクト ダイヤモンド社



自分がS字カーブを作り出すのか、
他の人が作ったS字カーブに相乗りさせてもらうのか
という戦略を考えることになると思いますが、
どのようなビジネスも今までのやり方が通用しなくなれば、
次のメインストリームが生まれてくるのが通例ですよね。

例えば、音楽なら、レコード→カセットテープ→CD→オンライン。
映像なら、ビデオ、LP→DVD→ブルーレイ→オンラインというように
1つの媒体が成熟すると次の媒体が出てくるのを繰り返しています。

「妖怪ウォッチ」も新たなS字カーブを描くべく、
2018年に始まったアニメシリーズ第2作「シャドウサイド」は、
それまで約4年以上を続いた前シリーズから
世界観やキャラクター設定を一新して、
それまでの「低い年齢層」をターゲットとした戦略から、
「より幅広い年齢層」をターゲットとする戦略に打って出たようですが、
先述の通り結果は芳しくないようです。

ということで、長々「妖怪ウォッチ」のライフサイクルについて
私の分析結果を書いてきましたが、まぁ「お前が言うな」ですよね。

失敗だの衰退だの言っても、
導入期だけで私のビジネスで稼いだ額(300円)の
470万倍の売上ですからね。
私から見れば天文学的な売上ですよ。

さぁ、現実に戻って、
自分のやるべきことをやるとしますか。

妖怪ウォッチを分析していたら、
一日が終わってしまったので、
結局、自分のやるべきことは
進んでないという・・・。

相変わらず要領が悪いなぁ、
なんでこんなにできないんだろうなぁ、
自分で自分が嫌になるな・・・。

は!?またネガティブな感情が湧いてきた。
ちくしょう!なんでこんなに悪い方にばかり
考えてしまうんだ。

そうか!

妖怪ネガティブーンのせいなのね。そうなのね。

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